名称:湯殿山神社ゆどのさんじんじゃ 本宮ほんぐう

出羽三山とは、月山・羽黒山・湯殿山の総称である。開祖である蜂子皇子の御徳を慕い、加賀白山を開いた泰澄たいちょう大師や、修験道の祖と言われる役行者えんのぎょうじゃ、また真言宗の開祖 弘法大師こうぼうだいし、天台宗の開祖 伝教大師でんぎょうだいしとその弟子慈覚大師じかくだいしなども来山して修行をしたとも伝えられている。こうして皇子修行の道は次第に発展して羽黒派修験道となり、全国に名を知られ時代を重ね人々の厚い信仰を集めることとなった。

湯殿山は605年の御開山とされ出羽三山の総奥の院として特に厚い信仰を集めてきた。江戸時代までは真言宗として奉仕してきたが、明治維新に際して神仏分離しんぶつぶんり廃仏毀釈はいぶつきしゃく)が発令され、古への神奈備山かんなびやまにかえり神社として奉仕している。

出羽三山信仰は“三関三度さんかんさんど”や“擬死再生ぎしさいせい”など生まれ変わりの信仰が今もなお息づいている。羽黒山で現世利益の御神徳により月山の大神の下で死後の体験をし、慈悲深い湯殿の大神より、新しい命を賜って再生すると考えられる。

御神体 ※撮影禁止となります

湯殿山を目の当たりに拝し、直接触れてお詣りができる御霊験の有り難さより、松尾芭蕉も「語れぬ湯殿にぬらす袂かな」の句を残された。古来【語れぬなかれ 聞くなかれ】の神聖な清浄神秘の霊場である。

大山祇命おおやまずみのみこと【山の神/海の神/酒造の神】

ご利益【農業/林業/鉱山業守護/漁業/航海守護】

大国主命おおくにぬしのみこと【国造りの神/農業神/商業神/医薬神】

ご利益【縁結び/子授け/夫婦和合/五穀豊穣/養蚕守護/医薬産業開発/交通航海守護】

少彦名命すくなひこのみこと【穀物の神/医薬の神/温泉の神】

ご利益【国土安穏/産業開発/病気平癒/漁業/航海守護】

大国主おおくにぬしにはなお大己貴命おおなむちのみこと葦原醜男あしはらのしこお八千矛神やちほこのかみ顕国玉神うつしくにたまのかみなどの別名がある。

仙人沢

湯殿山は明治の初めまで神仏習合の霊山として栄え此処、“仙人沢”は木食行人もくじきしょうにん修行の霊地でありました。湯殿山仙人沢にて五穀を断ち十穀を断って厳しい修行を重ね衆生済度しゅじょうさいどのため挺身ていしんされた尊い方々であります。

・真如海上人 【大日坊】 

・鉄門海上人 【注連寺】

・本明海上人 【本明寺】

・鉄竜海上人 【南岳寺】

・忠海上人 ・圓明海上人 【海向寺】

 湯殿山参篭所ゆどのさんさんろうじょ

「語るなかれ」「聞くなかれ」
修験道の霊地・湯殿山
湯殿山本宮麓仙人沢の大鳥居のそばにある湯殿山参籠所。
新たな生命力に満たされる特別な場所で
「生まれかわり」のときをお過ごしください湯殿山参籠所では、行者体験ができたり精進料理も味わえるとあって、非日常的な体験をしたい女性にもおすすめです。

連絡先

住 所山形県鶴岡市田麦俣字六十里山仙人沢
アクセス・庄内あさひICから約25km
・山形自動車道湯殿山ICから約14km
・山形自動車道月山ICから約15km
・庄内空港から山形自動車道経由で約50km
駐車場50台
電 話0235-54-6133 
問い合わせ湯殿山神社 ※冬期間は羽黒山へお願いいたします。
H Phttp://www.dewasanzan.jp/
開山期間・5/1~11月上旬まで(積雪期は閉山)
 ※参拝開始日はゴールデンウィーク周辺となりますので、
  詳しくは電話にてお問い合わせ下さい。
 ※開山祭:6/1
 ※閉山祭:11/1
 ※参拝終了日は11月上旬になります。
  詳しくは電話にてお問い合わせ下さい。
  
【有料ゲート受付時間は午前8時30分~午後4時迄となります】
※尚、有料道路ゲートは午後4時で閉鎖致しますのでご了承ください。